1010 マンダラチャートFX ⑨市場意識の集中するポイント 其の三
引き続き注目されるポイントを詳しくご説明していきます。
⑥マルチタイムフレーム
より長期足のポイントが下位の足に影響を及ぼします。
長期足は機関投資家などが重要視していますので、
『長期足から』チャートをチェックするのもそのためです。
売りポイントだと思ったら、長期足の買いポイントだった。。。ということが無いようにしましょう!
⑦移動平均線
移動平均線はほぼ『すべてのトレーダーが見ている』ため、
当然、みんなが『目で』意識するため機能しやすいポイントです。
ただし、
以前もお伝えしましたが移動平均線でトレードしないことです。
移動平均線のクロスなどを目印として売ったり買ったり。
移動平均線をみんなが見ていると言っても、
そのパラメーター(期間など)はまちまちです。
あくまでも、抵抗・サポートレベルとして考えましょう。
移動平均線上で指値をするのもいけません。
移動平均線は値動きの後から出来上がるもの。
形状は刻々と変わりますので、
その移動平均線の未来の場所は予測出来ません。
移動平均線が密集したり、移動平均線と『何か』、たとえばキリ数などが合致する場所はより強く機能します。
それぞれを見ている人たちが、一同に集合しますので、当たり前ですね。
⑧フィボナッチ
⑨ピボットライン
エントリーして、目標を決める時、
急落、急騰して既存の(直近の)チャートのリズムが崩れた場合、
どこまで戻るのか、どこでエントリーしたらいいのか?
そんな時は『必ず』、チャートを測るメジャーの役割が必要です。
それがフィボナッチでありピボットライン。
これが機能するのは『多くの人が見ている』からです。
理論はありますが、わざわざ勉強する必要もないでしょう。
こういったラインが重なる場所はより強く機能します。
フィボナッチ、ピボットラインを引くツールは、
皆さんの取引ツールに組み込まれているか
自分で算出してもいいでしょう。
難しく考える必要はありません。
フィボナッチは中長期的な目標として意識され、
ピボットは短期的な抵抗レベルとして認識しましょう。
フィボナッチとは、フィボナッチ数列に基づいた、自然界に現れる節目となるポイント。
チャートを見ればわかるように、為替レートは高値(山)と安値(谷)を作りながら、
ジグザグに上下動を繰り返すものです。
過去の山と谷、高値と安値の値幅から今後の為替レートの節目を予想するのが
「フィボナッチ・リトレースメント」です。
その考え方のもとになっているのが数学の世界では有名なフィボナッチ数列です。
「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144……」
と続く数列は、
● 連続する2つの数字の和がその次の数になる。
● どの数字も、一つ上位の数字で割ると0・618に近づく。 ● どの数字も0・382をかけると2つ下位の数字になる。 ● どの数字も、3つ上位の数字で割ると0・236に近づく。
といった性質を持っています。
フィボナッチ数列は植物の花びらの数や貝殻のらせん模様など、
自然界に広く存在する数列といわれています。
また、「1:1・618」という黄金比はピラミッドや
モナリザなど数多くの歴史的建造物・芸術作品に見い出すことができます。
世界中の投資家全員が集団になって作り出した為替の値動きもまた、
自然の摂理や普遍的な審美眼に支配されているはず。
そういった考えに基づいて値動きを予想しようとするのが、
フィボナッチ・リトレースメントというわけです。
相場の世界にも「半値戻し」「3分の1押し」といった言葉がありますが、
フィボナッチ・リトレースメントでは、
フィボナッチ数列から導き出される
「23・6%」「38・2%」「61・8%」「76・4%」
といった数値を重要視します。
これらの比率が不思議と、為替レートの抵抗帯や支持帯として働くことが多いからです。
61・8%、38・2%、23・6%という比率が
抵抗帯や支持帯として意識されます。
みんなが見ているということは、
当然ながら
フィボナッチ・リトレースメント近辺には新規注文、
損切り注文が眠っている可能性があります。
より具体的にいうと、フィボナッチ・リトレースメントが示す
「節目」の近辺には、新規の売買注文や損切り注文が集中しやすくなる、
ということです。
誰もが注目する節目まで為替レートが上昇した場合、
利益確定しようとする人、それ以上は上がらないと
考えて新規に売り注文を出す人が増えます。
彼らの売り圧力のおかげで実際に節目が上昇を阻む抵抗帯として機能します。
反対にいったん節目を超えて上昇すると、
節目近辺で売った人が損切りの買い戻し注文を出すので、
レートが勢いよく跳ね上がります。
節目をブレイクしたときに値動きに勢いがつくのはそのせいです。
フィボナッチ・リトレースメントが示す「価格帯」の内側や
外側には大量の新規注文や損切り注文が眠っていると考えてもいいでしょう。
チャートは、無数の投資家が無意識のうちに作り上げてきた芸術作品という観点でいうなら、まずは月足や週足チャートなど長い時間軸で使うことをおすすめします。
「前日の高値+安値+終値」÷3=ピボットを起点に短期的な動きを見ましょう。
もう一つのものさし「ピボット」も、
過去の値動きが現在の為替レートに与える影響を見るためのものです。
前日の高値と安値と終値を使って当日の抵抗帯や支持帯を割り出すことから、
主に短期売買向けの指標といえるでしょう。その計算式は、 P(ピボット・ポイント)= (前日高値+安値+終値)÷3
という値動きの中心点をまず計算し、そこから、 S1=P-(前日高値-P)
R1=P+(P-前日安値)
を計算します。
第一の支持帯となるS1は、前日の高値とピボットの値幅分、
逆にピボットから下落したレートになります。
第一の抵抗帯R1はピボットと前日の安値の値幅分、
ピボットから上昇したレートです。
次にピボットから、
前日1日の値幅分(高値と安値の差)だけ下落したところがS2、
上昇したところがR2になります。
S2=P-(前日高値-安値)
R2=P+(前日高値-安値)
さらに、S1、R1を起点にした、 S3=S1-(前日高値-安値)
R3=R1-(前日高値-安値)
を求めます。
S3は、「ロー・ブレイクアウト・ポイントLBOP」と呼ばれ、
ここまで下がると前日のピボットが機能しなくなる限界点と考えられています。
反対にR3は「ハイ・ブレイクアウト・ポイントHBOP」と
呼ばれる限界点になります。
価格変動の短期的な抵抗帯、支持帯を示してくれるのが、ピボットです。
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