トレードルール メンタル基礎Ⅰ ① メンタルとは何か?

トレードマインド

トレードルール メンタル基礎Ⅰ ① メンタルとは何か?

トレーダーが話題にするメンタルとは何か?
漠然としたイメージしかない『メンタル』の正体をきちんと理解しなければ
トレードルールを作ることができません。

トレードアイデアを立てたんだけど
いざその場になると躊躇しちゃって。。。

とか、
重要なポイントをうっかり見逃していました。。。

など、
トレードルールを阻害する最大の要因『メンタル』をまずは排除しましょう!


かなり難しい概念をお話しますが、

第一章にしていきなりトレードの『キモ』の部分ですから
じっくりとお読みください。

何かを行動するときに、行動者(=あなた)が、
判断に対するコントロールが出来る状態を自由意思と呼びます。

では、
トレードにおいて自由意思は存在するでしょうか?

例えば、
『ここで買おう、だからエントリーボタンを今押すよ』
とか、
『やばい、今絶対に損切りしないといけないから、決済ボタンを押しました』
などなど。


『え?いつも自分の意思でそうしているよ』
『誰にも指図されずに、自分で考えてトレードしてます』

という方は優秀ですね!
エントリーも損切りも自由自在に出来るのですから
スーパートレーダーの仲間入りです!


大半の人がそれを自由に出来ないことで悩んでいるのですから!


そう、
こうしようと思っていても出来ない、
ここでエントリーしようと思っても躊躇(ちゅうちょ)してしまう。

損切り出来ない、損失が膨らむと体がこわばってしまう。
ストップロスをどんどん不利な方に移動してしまう。。。。
ほぼすべての人が『こうしてしまう』のです。
トレードに自由意思は存在しません。


では、誰が私たちの自由な判断のコントロールを邪魔しているのでしょうか?
私たちの代わりに判断しているのは誰なのでしょうか?

あなたの行動の意思決定をしているのは、

『あなた』

ではなく、

あなたの『脳』です。


わかりにくいですが
解説していきます。


では、

蚊に刺されたとき、
『あ、左上腕部が痒いから、右手を伸ばして掻く必要があるな』
と自由意思で考えるでしょうか?

無意識に掻くのではないでしょうか。

無意識と言いましたが
あなたの『脳』が判断を下して、腕を操作しているのです。

多少哲学的になりますが、あなたの体で、
あなたがコントロール出来るものはほとんどありません。


腸にいたっては、脳がコントロールすることすら出来ません。
大腸は自分で考えて独自に動いているのです。

細胞や血液、いろいろな臓器もあなたが意識することなく
自律的に、もしくは脳の命令を受けて動いています。

あなたが、あなたの行動を司っているなんていうのは幻想です。

あなたがすべての行動をする『1秒前』に、
すでに脳が指令を出しているのです。
『7秒前に』判断がくだされているという
研究結果もあります。

(参考サイトです。)


マウスを何度もクリックしたり、
画面をスクロールさせたり、

『画面を下に移動させるため、スクロールボタンを押そうと思う』
なんて考えながら押しませんよね。
無意識に押しているはず。

先ほどもお伝えしましたが、無意識といっても脳が確実に判断しています。


トレードも同じです。

自分で考えてトレードしていたつもりでも、
実は脳がトレードしているんです。

脳といっても、指令を司っているのは本能の部分。

みなさんがトレードの本を読んだり、
いろいろな手法を勉強して詰め込んだ部分は
脳の理性の部分。

だからシンプルにしなければいけない。

チャート画面に向かってまずすることは、

『見ること』

目から入った情報がトレードのすべてです。

目からの情報が、本能に作用する前にトレードの判断が
出来なければなりません。

理性(勉強した情報)で考えていたのでは間に合わないのです。

(間に合わないというのはトレードチャンスを逃すという意味ではなく、
本能の判断が先になされてしまうという意味です)


本能は、いろいろなインジケーターの組み合わせで
論理的に決断することは出来ません。

そして、トレードとは脳にとって戦いです。
トレード画面に向かうことによって、
『無意識のうちに』

あなたの本能は狩猟時代と同じように、臨戦体制になります。
ですから、あなたが感じている恐怖感や、
損切り出来ないなどの反応も本能なのです。


危険な狩りや、他の部族から仲間を守る、戦いに臨む場合など、

危機に直面した際、
神経を研ぎ澄ます、筋肉を増強する、
自身を奮い立たせ興奮させる、

恐怖で心が押しつぶされないように恐怖心を緩和する、

などの本能が、
無意識に組み込まれています。

ですから、
『メンタルを鍛えたい』
とか、

『損切りがきちんと出来るようになりたい』
など、

メンタルを自由意志でコントロールしようなんて思わないことです。

トレードルールをシンプルにして、
メンタルの原理もそのルールに組み込む。

トレードルールマスター編では、
まずはそういったメンタルのことを解決しながら、

(といっても、繰り返しになりますがコントロールは出来ません)

みなさんのライフスタイル、トレードスタイルに合わせて、
トレードアイデアを確実に遂行する
トレードルール作りの方法をお伝えしていきます。


理性に頼らず、トレーダーとしてのPDCAを回し、
悪いところを改善していくことが出来るようになるでしょう。
それこそが独立したトレーダーです。

※ご注意:我々は脳科学者ではありませんので、
学術的な根拠はまったくございません。

本章は、学術書、専門家の書籍や講演、情報を膨大に集めた結果、
我々が、トレーダーとして認識すべきポイントを抜き出した意見です。

この意見が正しいことを証明するとか、
これが正解だと言うつもりもありません。


この章では下記を覚えておいてくださいね。

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