トレードルール メンタル基礎Ⅰ ② あなたに起こる変化

トレードマインド

トレードルール メンタル基礎Ⅰ ② あなたに起こる変化

スポーツの試合でも、よく『平常心で臨もう!』と言い聞かせますよね。

そういった戦いの場になると、
自分の意思に反して(=無意識に)
心もしくは体が平常ではなくなるということです。


トレードも同じ。

トレードに向かっている、もしくは向かおうとするとき、
あなたに様々な変化が起こります。自分で意識することなく。

それには良い話と、悪い話があります。

人間は誰でも、試合の前には緊張します。
俺は、緊張しないよ?
それは大した試合ではない(人生にかかわらない、お金にかかわらないもの)、
もしくは一生懸命やっていないからです(笑)。

「どんな選手だってプレッシャーは感じるものだ。
ただ、プレッシャーを感じるということは
責任感を持っていることの証でもある。

誰だって責任感を伴う仕事がしたいだろう?


ゲームが始まる前は不安でいっぱいだし、緊張だってしている。
でも、キックオフのホイッスルが鳴れば、
不安や緊張なんてどこかに吹き飛んでしまうんだ。

理由? 簡単だよ。ゲームに集中しているからさ」

ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール
大会、試合、発表会、営業マンのプレゼン、、、、
すべての人が『無意識に』緊張するんです。

トレードも同じ。

ましてや、自分のお金がかかっている。
トレードに向かうと、『緊張(=生体反応)』が必ず起こるんです。
それは脳からのホルモン『脳内ホルモン』による体の防御反応。

臆病、上がり症とは違いますが、
似たような症状も出ますので後々ゆっくりとご説明いたします。

そのホルモンの反応にはサイクルがあり、
あなた自身も、市場もそのサイクルにより動いています。

あなたがトレードに向かう時、
今まさにリスクをとってトレードという
戦いに臨む時に分泌されるホルモン

それがアドレナリンです。


アドレナリン反応とは?

  • 心筋収縮力の上昇
  • 心、肝、骨格筋の血管拡張
  • 皮膚、粘膜の血管収縮
  • 消化管運動低下
  • 気管支平滑筋弛緩
  • 瞳孔散大
  • 運動器官への血液供給増大を引き起こす反応
  • 呼吸におけるガス交換効率の上昇を引き起こす反応
  • 感覚器官の感度を上げる反応
  • 痛覚の麻痺

つまり戦いに備えて心肺機能、運動機能を上げる、
その他の器官へのエネルギーは制限する作用があるということです。

トレードに向かうと知らないうちに、
そういったストレス反応が起こっているということです。

そして、

リスクをとってトレードに勝ったとき、
そういった感覚を脳が感じとり、
もっとその行動に導く特別なホルモンがあります。

それはテストステロンです。
トレード、戦いを予感すると、
テストステロンが急増し、化学的な刺激により血液中の酸素量が増えます。
それはあなたの思考(脳)にも作用し、

自信過剰になったり、リスクを好む傾向が強くなります。
勝利するとテストステロン濃度はさらに高くなり、
次のトレードをしたくてしたくてしょうがなくなります。

負けると逆にテストステロン濃度は減少し、臆病になります。
勝者は次々とトレードをする傾向にあり、
連勝するかもしれませんが、やがてそれはうぬぼれになり、
過大なリスクを取るようになり、
無謀な行動、命を落とす確率が高くなります。

あなただけではなく、相場が上昇しているときは、勝者が多くなり、
バブルの発生の原因にもなります。

敗者は、リスクを恐れるようになり、
ちょっとした利益で手仕舞ってしまいます。
そして、トレードにストレスを感じるようになります。

そのストレスに反応するホルモンが、
コルチゾールと先ほどのアドレナリンです。
アドレナリンは危機に備える一時的な生体反応ですが、

トレードのように『一時的ではない危機』のストレスにさらされると
コルチゾールが分泌されるのです。

危機から長時間逃げまわる必要があるぞ!
脳がそう認識すると、コルチゾールが分泌されはじめ、
その効果は長時間持続します。

消化、生殖、成長、免疫機能、エネルギーの貯蔵など
すべての機能を停止させ、

危機(ストレス)から長時間逃げまわるための
グルコース(グリコーゲン)を放出させることだけに
注力するようになります。

コルチゾールは脳自体にも影響します。

初期段階では、テストステロンと同様、
迫り来る危険に対し注意力を研ぎ澄ませ、
その状況にわずかに興奮を覚えるように作用します。

しかし、その状態が長期間に渡ると反対の効果が現れます。
根拠の無い不安に駆られたり、
過去の負けトレードばかり思い出して心が乱されたり、
実際に存在しない危険までもが目につくようになります。

短い時間であればその状態も回復しますが、
弱気市場がつづくとコルチゾールの濃度や
ストレスホルモンにさらされる期間が長くなり、

不合理なまでにリスクを回避するようになります。
疑心暗鬼になり、ちょっとのことで手仕舞ってしまったり、
市場が大暴落する可能性も高まります。

この章では、トレードに向かうと、
だれでも体に反応が現れるということを覚えておいてください。

テストステロンとは、男性ホルモンのこと。
女性にもありますが、当然男性のほうが多く分泌され
リスク選好が高くなる傾向があります。

だから男性よりも女性のほうが冷静で、
トレードに向いているのかもしれませんね。

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